Race Report:2023 season #02

2023/05/22 21:13

No.2 2023/5/13
Nové Mesto na Morave + UCI Junior Series XCO🇨🇿

カテゴリー:Men Junior
天候:曇り☁
コースコンディション:セミウエット

結果:DNF(-2Lap)

使用機材
バイク:SPECIALIZED S-WORKS EPIC
ホイール:PAXPROJECT
サスペンション:SR SUNTOUR AXON-WERX34 BOOST EQ
ペダル:HT M2
ヘルメット:POC VENTRAL LITE WF
アイウェア:POC ASPIRE WF

唯一のワールドカップと同時開催のジュニアシリーズ。
世界各国のトップ選手が集まる言わば世界選手権の前哨戦。
全力で準備してきたレースだったのですが、何もかも噛み合わず…。

〈コース紹介〉
張り巡らされた根っこと激しいロックセクションのテクニカルコース。無数にあるラインの中から最速ラインを探し出す。
しかし昨年も参戦してるということもあり、コースには慣れていました。多少レイアウト変更はあったが大きくは変わってない。

ロックセクションの試走をしている際に入り口でスリップし転倒。幸い岩があまり無い場所だったのでバイク、身体ともに大きな怪我にはなりませんでした。

コースの後半には大きな3連ジャンプ。最後のジャンプは間に段差があり飛び切らなければ前転のリスクも。

どのセクションを取っても気が抜けないコース。

〈レース当日〉
朝起きた瞬間からいつもとは違う感じ。別に体調が悪いわけではない。だけど何かが足りないというか噛み合わない感じだった。

夜から朝方にかけて降った雨の影響でコースは濡れてスリッピーな状態。ウエットコンディションでは走った事がなかったので少し不安でした。

〈レース〉
昨年の最後尾とは打って変わって11番ゼッケンの2列目スタート。
見たことのない景色と空気。周りは自分より強い選手だらけ。その殺気立った空気に完全に飲み込まれていました。

スピーカーから響く鼓動の音に身体が揺れる。
レッドからグリーンにシグナルが変わりスタート。

出だしはイイ感じ。なんだ、ちゃんと走れるじゃないか。
朝から感じていた違和感は気のせいなんだなと自分に言い聞かせた。
しかしその違和感は正しかった。スタートループのハイスピードな上りに入った瞬間に力が入らない。後ろから迫ってくる選手にまるで道を譲るように失速。
どうして踏んでいけないのか、自分でも分からなかった。
スタートの時は前に数人しかいなかったのに既に集団に埋もれてしまっていた。

そんな状況でコース幅の狭い下りへ。当然、詰まりまくりでまったく前になんて進めやしない。
やっと乗れるようになったと思ったがレースに集中出来ない。
ハイスピードな下りに目が追い付かず滑る根っこにも対応できない。
昨日まで感じなかった怪我した腕の痛みまで襲ってきた。

そんな状況の中、なんとかホームストレートに戻ってきて1周完了。
レースをしている感覚はなかった。

そこからなんとか完走しようとペダルを踏み続け、下りも攻め続けましたが、やはりいつもと全然違う。
その状態は改善せず、残り2周でカット。

上手くいかないレースは今まで何回も経験してきましたが、こんな感覚は初めて。
グリッドに並んだ瞬間に感じた事のない空気。それは緊張を超えて恐怖でした。
いつもレースに臨む時は「ここにいる誰よりも俺が速い」というマインドなのですが今回は「自分がこの位置にいて良いのか?」という気持ちでした。
自分はメンタルが強い方だと思っていましたがまったくそんな事はなく、いざ大舞台で戦える位置に置かれたら萎縮してしまい何も出来なかった。
このレースでまだまだ自分は弱いんだと教えられました。この場所に立たなければ分からないこと。世界で戦うというのはこういうことなのか、と少し分かったような気がしました。
この課題は今までぶつかってきたどんな壁よりも高く解決するのにかなり時間がかかると思います。だけど自分の夢を叶えるために最後まで諦めずに走り続けます。

この舞台で全力でレースを楽しめる日が必ず来ると信じて。

こんな僕ですが引き続き、応援よろしくお願いします🙇‍♂

#RaceReport
#WorldJuniorSeries
#2023season